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本日、モキ製作所は、家庭用主力のMDシリーズの値上げを正式に実施することとしました。もちろん、単なる値上げではなく、製品改良に伴う値上げです。
私は、一代理店として、このたびのような製品改良なら不要、値上げには賛成しかねる旨を申し上げてはきましたが、いかんせん弱小代理店です。製品改良を望む声は、代理店や、販売現場を中心に多く寄せられてきたとのことでした。
詳しい内容として、代理店向けに出された資料がよくまとまっていますので、こちらに示しておきます。寿命と耐久性の向上を中心とした製品改良ですので、そういうメリットは確実にございます。私がわかっていないだけで、その効果も大きいのかもしれません(右上のリンク、PDFファイルです)。
http://www.ai-ken.co.jp/makiss/neage.pdf
以上の内容は、Facebookページでも告知したとおりですが、掲示板らしく、もう少しだけ。
これまで申し上げてきたとおり、私は、耐久性の向上が、モキの価値を高めるとは思っていません。現時点で、鋳物の方がはるかに弱いと思っています。
現に、実際に扱っている人の評価は「とても丈夫なモキストーブ ちょっとやそっとじゃ壊れません」ということなんですが……
http://blog.goo.ne.jp/marusei510/e/99f8afa4d7589217200f965a166da3dd
モキは売れない理由の把握を間違っているのだと、私は思うのです。
確かに、特に、薪ストーブ販売店拡張、代理店攻略では、鉄板なんてすぐに歪むんじゃないの?と言われてみたり、デザインが焼却炉のようだと言われたりしてきたのでしょう。
でも、そういうネガティブな意見は、現実上は問題がなかったり、特に圧倒的な性能に比べれば議論の意味がない。むしろ、鉄板の厚さが薄いことなんて、暖まりやすく、軽く、値段が安いというモキならではの強みを構成していたと思うのです。
本来、その強みと性能を前面に打ち出せば良かった話。それを伝えきれていないので、売れない。それが、私の解釈です。
今回の製品改良で、私にしてみると、モキらしい「尖った良さ」は若干失われてしまいました。
しかし、まだまだ、他のストーブに比べれば、強みは残っていますので、そういう意味では「バランス」を取って、角が取れて、万人が受け入れやすいようにしたと言えるかもしれません。
ともあれ私は、これからも、モキを売り続けようと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 |