薪ストーブで後悔する理由(その2)

>>前ページ【一つ目の理由『薪の調達を中心とする手間や、ランニングコストがかかりすぎる』】 からの続き

主暖房としては、普通の人にはムリ???(続き)

薪ストーブを普段の暮らしで使おうとすると何かと大変すぎる

 暖房器具というのは、およそ生活家電のような普段の暮らしの道具の一つであり、今ではスイッチ一つでパッと使えるのは「当たり前」、近年はIoTということで、ネットを通じてスマホなどにコントロールを統合させてさらに便利にしようと、メーカー各社しのぎを削っている状況です。

 すなわち寒いときにストレスなく暖かい、これは普段の暮らしでは洗濯やら炊飯よりも、たぶん必要性の高い機能で、時代はインターネットで外部からコントロール、という感じです。少なくとも「スイッチ一つですぐ暖かい」くらいは、基本中の基本でしょう。

 しかしご存知、薪ストーブというのは、そうは参りません。屋外炊飯などと同じ「薪」という燃料に火をつけて、炎を上げさせるところからスタートです。そして炎が上がっても、すぐ暖かいわけではなく「放熱機能部分」が暖まって、ようやく熱を感じ始め、最終的に部屋が暖まり始めるまで、『よくある普通の薪ストーブ』では、例えば1時間かかります【手慣れてるショップの方が焚いても、こんな感じみたいですね……】

 もっとも「薪ストーブならどれも同じように大変」ということはなく、機種によっては、炎を簡単に上げさせることができて短時間で機能を発揮する薪ストーブもあります。それでも、どんなに高性能な薪ストーブであっても、こちらの動画【楽しく暮らせる薪ストーブを選ぶためのポイント ①火がつけやすいこと】で実況されている程度には、手間と時間を要します。どんなに火がつけやすい薪ストーブであったとしても、このくらいは。

 しかも、1時間かかるにせよ、10分で済むにせよ、その薪ストーブの機種ごとに「上手に焚き付けができれば」暖まることができるという話なのです。例えば、立ち上がりの薪として適したものがないと炎はスムーズに上がりません。室内に煙がモウモウと立ち込めるばかりで、少しも暖房として機能しない……なんてことも、薪ストーブでは普通のことです。

 私も色んな方の様子を拝見していて、焚き付けは、とにかく「個人差」の大きな部分です。やっぱり一番「強い」のは、子供の頃に毎日、薪を使った風呂焚きをさせられていたとか、そういう経験のある方。そうでもない限り、薪ストーブ本体によってもかなり違いますが、すごく苦労される可能性が高い部分です。

 なにしろ想像して頂きたいのですが、暖かくなるまでに、屋外炊飯と同じように、ちゃんと炎を上げさせなければならないのです。毎回です。どのくらい時間と手間がかかるでしょう? 自信のほどはいかがですか??

 それに関して、先ほど薪ストーブ本体によってもかなり違うと先ほど申し上げましたが、『よくある普通の薪ストーブ』の中には、本体内部の空気の通りが悪いために、屋外で焚火するよりも、火がつけにくいという製品すら、ごく普通に存在するのです(ほとんどの薪ストーブメーカーが「ウチの製品は火がつけやすい」とPRしていないこと、お気づきでしょうか?)。

 ですから、薪ストーブ動画でも、焚き付け方法については色んな方がアップロードされています。着火剤のみならず、バーナーまで使ったりとか、道具にモノを言わせて強引に立ち上げてしまえば、火がつけにくい薪ストーブでも、それなりになんとかなるとは思いますが……

 仮にそうやって炎が無事に上がったとしても、本体重量少なくとも100kg以上、別に200kgとかも珍しくない、重い重い鉄の箱です。この箱全体を温めてから、ようやく部屋が暖まるわけですから、そこに至るまでの労力、手間には相当なものがある、というのは多少は想像していただけるかと思います。

 もう少し現実を言いますと、普通は、薪ストーブではいったん着火さえすれば、放っておいたら勝手に燃え広がって暖かい……というわけにも、なかなか参りません。すごく入念な「仕掛け」を準備するか、炎の大きさ、育っていく「段階」に応じて「タイミング」を見極めて、空気供給レバーを切り替えたり、空気バルブの量を調整したり、薪を足したり、という操作を途中で行う必要があります。これを失敗すると、煙モウモウになったりとか、炎が消えてしまったりとか……

 少なくとも、このような「立ち上げ」に慣れるまで、あるいは慣れてからでも、薪ストーブ以外に、やること多すぎて時間がないとか、気力体力に余裕がないときは、ものすごく大変です。 さらに別の問題ですが、この「最大の大変さ」も、どこのメーカーの薪ストーブを「どんな煙突で設置するか」で大きく異なってくるとか……

 そういうリスクが「暖かくなるまでの課題」として存在するのです。毎朝、毎晩の寒さの中で!!出勤なり送り出しなり、食事の用意なりを控えた忙しい時間帯の中で!!

 さらに、そうやって苦労してやっと暖かくなってからも、手間の山を越したとはいえ、なかなか安心はできません。気が付いたら消えてしまっているとか、それを恐れて薪を多く入れたら今度は暑すぎるとか……

 そう『よくある普通の薪ストーブ』では、使用状況によりますが、こちらの動画 【 購入前に知って欲しい!薪ストーブの苦労と大変さ | フジコークラフト[FUJIKOH CRAFT]】で半袖の方が解説なさっているように「暑すぎる」ということがザラにあります。

 そのとき「暑いから温度を下げます」なんてことはできません。薪が燃えている状態を保っているまで温まった重い鉄の塊は、「スイッチ切っても」1時間は言うこと聞いてくれません。

 ですので、ちょうどよい暖かさの「維持」というのも、「ストーブの面倒をみる」お世話だったり、心労が要求されます。もちろん暑すぎればこちらの記事 【薪ストーブ導入のデメリット 維持費用・環境問題は知っておこう | 魅惑のアンコール 】で紹介されているように、冬でも窓を開けて寝れば良いだけの話ですが……薪の調達の大変さを思えば、私など「そんなこと」とてもとても……

 そのような調子で、部屋を暖める、ただそれだけのために、「今どきあり得ない」というくらい手間や心労を要する『よくある普通の薪ストーブ』ですが、大変さはこれだけではありません。

 私や弊社ユーザーさんでは、ほとんど経験がない、聞かないので実際のところはわからないのですが(この経験がない理由については省略しますが、一言で言えば薪の必要量が極端に少ないためです【なぜそうなるのか、理由を知りたい方はこちらの質問の回答参照】)、『よくある普通の薪ストーブ』では、虫の問題をデメリットに挙げる方が少なくありません。先ほどの窓を開けるという記事(リンク再掲)でも触れていらっしゃいましたね。

 虫のことを踏まえたリアルな暮らしぶりについては、たとえば「いつかやま」さんという感性豊かな方が書かれたブログ【こんなはずじゃなかった…??薪ストーブにして後悔した話。 | いつかやま】がお勧めです。薪ストーブのある暮らしの中で、虫を含めた一連の困ったことを本当に素直に書かれていらっしゃいますので、ご一読をお勧めします。

 あと、私や弊社ユーザーさんでは経験ないのですが「(煙突からではなく)本体から室内に漏れ出る臭い」も、『よくある普通の薪ストーブ』においては、しばしば直面する問題です【コロナ禍の中で、こんな呟きも……】。こちらの記事【【まとめ】使って初めて分かった薪ストーブのメリット、デメリット 家に薪ストーブを設置する注意点 | ココナ少佐のブログ】では、さらに「家中に灰が積もる」という報告すらあります。

 このように、毎日使う暖房器具として世の中に薪ストーブしか存在しなければ話は別ですが、毎日の「たかが暖房」のために、スイッチ一つでいくらでも快適便利に使える暖房器具がいくらでもあるこのご時世に、あえて、こんな大変な思いをしてまで薪ストーブを使うというのは………

 ですので、よほど薪ストーブLOVEな方、ないし、よほど要領の良い方でもない限り、私は、やっぱり、普通の人が『よくある普通の薪ストーブ』を「主暖房として」利用して暮らすのは、基本的に、無理じゃないかと考えております。

一般的な住環境において、ご近所さんの手前、煙や臭いなどリスクが高すぎる

 これまで述べてきたような大変さとは、あまり縁のないような感じで、いかにも簡単に、掘っ立て小屋のようなところで薪ストーブを楽しんでいる人もいらっしゃいますが、それはひとえに「煙が近所迷惑にならない住環境で可能」ということに尽きます。

 すなわち煙や臭いなど、ご近所付き合い上のリスクが、もしなければ、本体ペラペラの激安薪ストーブだって使えるわけです。煙のことを何も考えていない「煙垂れ流し」の薪ストーブは、後述しますが、使いやすさから言えば、本当に使いやすいのです。これが掘っ立て小屋薪ストーブの楽しい暮らしの正体です。

 しかし昨今のご時世、一般的な住環境においては「煙垂れ流し」が許されるはずもなく、クリーンバーン方式だとか触媒方式などと言われるような排煙処理の仕組みを備えた『よくある普通の薪ストーブ』を採用することが常識的に前提となります。

 実際の問題は、そういう常識的な『よくある普通の薪ストーブ』であれば、本当に煙は大丈夫なのか??ということです。ここでまず困るのは、どの薪ストーブメーカーも「ウチのは大丈夫」と言いますが、実際には、こちらの記事【薪ストーブって街中でも使えるの?-超簡単薪ストーブ調理】に書きましたように、メーカーの差も相当あるかもしれない、ということです。

 これは、メーカー各社から出されている情報として、本当に乏しいのでなんとも言えないですが、こちらの記事【薪ストーブの煙突からの煙、実際のところ…の続き | きこりんとアジアンリゾートなおうちで田舎暮らし】の方がおっしゃるとおり、少なくとも、メーカーやストーブ屋さんのセールストークを鵜呑みにするのがリスクが高すぎます。焚き付け時の実際の煙の状況を、実際に確認されることを強くお勧めいたします。

 なにしろ煙の問題を語るなら、実際には「立ち上げ」の頻度や、1回1回の立ち上げにどのくらい時間がかかるか??が、一番問題になるのです。

 煙の問題を具体的に説明しますと『排煙処理機能を有するどんな薪ストーブ』でも共通になるのですが、排煙処理機能って、必ず、薪ストーブ本体なり、排煙処理経路が、一定以上の高温にならない限り、機能しないのです。そして室温状態から炎が入ったとして、排煙処理経路が一定以上の高温になるには、絶対に一定以上の時間がかかります。

 そして着火してから一定以上の高温になるまでの間は、木を燃やした「そのままの状態の煙」が煙突から出ます。それは世界中のどんな薪ストーブを探しても同じことで、どんなに高性能な薪ストーブをどんなに上手に立ち上げても、少なくとも、こちらの動画【楽しく暮らせる薪ストーブを選ぶためのポイント ②煙が充分少ないこと】で実況されている程度には、排煙処理が機能するまでに時間を要し、それまでの時間、この動画で示されている程度には煙が出ます(この動画よりも煙の少ない立ち上げも、もしかしたらあるかもしれませんが、かなりレアケースだと思います)。

 さらに先ほど引用した田舎暮らしの方(リンク再掲)も、ちゃんとおっしゃっていらっしゃいましたが『よくある普通の薪ストーブ』では、基本的に本体温度を一気に高温に持っていくことは「禁じ手」です(この理由については後述します)。ゆっくり温度を上げなければなりません。よくあるのは「30分から1時間かけて」という感じです。よくある動画では早送りで時間が感じられにくくなったりしていますが、煙を出している時間はそれだけ長くなります。

 ですから、煙で苦情をもらうリスクを下げる一番の方法は「薪ストーブを立ち上げたら、そのまま火を点けっぱなしにしておくこと」なのです。でも、それを可能にする量の薪(最低でも1時間に2キロとか)を、どれだけの方が用意できるでしょうか??ここは、このシリーズの最初の記事【薪ストーブで後悔する理由(その1)】で述べましたように、薪ストーブの最大の問題でもありますので、よろしければご覧になってください。

 薪ストーブで後悔する理由というのは、究極のところ「せっかく高いお金をかけて導入設置したのに、使われなくてオブジェ化してしまう」ということにあるのですが、その直接的な原因として一番強力なのが、この「ご近所さんの手前」問題、すなわち苦情をもらってしまうことなのです。

 充分乾いた良い薪がすごく豊潤にあって、ストーブのお世話もできて、ずっと炎が入った状態を維持できるなら、煙の問題はさほど気にすることもないのですが、実際には、そんな恵まれた状況は普通はあり得ないと思います。そういう意味でも、メーカーやストーブ屋さんのセールストークを鵜呑みにするのは、あまりにも危険すぎます。

 ちなみに、煙については、立ち上がって「巡行運転」になってさえしまえば『よくある普通の薪ストーブ』では、目に見える問題は少ないと思いますが、目に見えない臭いについては、これは機種によっての差も、どうやら相当にあるようです。

 以上のことから、一般的な住環境においては、無理とまでは断言はしませんが、煙や臭いのリスクに関して『よくある普通の薪ストーブ』のメーカーや薪ストーブ屋さんが「売りたい側としては最大の障壁となる」これらの情報を積極的に開示してくれる商習慣が確立されていない以上(実際、焚き付けから全てを包み隠さず見せてくれる良心的な薪ストーブ屋さんは、かなり少数だと思います)、『よくある普通の薪ストーブ』を「主暖房として」利用して暮らすのは、基本的に、リスクが高すぎると考えております。

どうしてこんなに難しくなってしまうのか、根本的な理由

『よくある普通の薪ストーブ』が抱える、構造的な矛盾

 これまで「後悔する理由」を縷々述べてきましたが、一言で言ってしまえば『よくある普通の薪ストーブ』では、得られるメリット(大きいですが)とデメリット(コスト、手間、心労、リスク等々)を実際に比べたときに、デメリットの方が、あまりに大きすぎるために、その結果、オブジェ化する可能性が高いということです。

 せっかく、100万円(ウクライナ戦争前で百万円。戦争開始後の現在は130万円以上は堅いと思います)とか(アンコールを使って記事書かれている方 (リンク再掲)はウクライナ戦争で値上がり前の時代でも200万円っておっしゃってましたね…)の投資をして、薪ストーブを導入したのにもかかわらず!!

 このようなことになってしまう原因は、実は『よくある普通の薪ストーブ』が抱える、根本的な矛盾にあります。一言で表現すれば……

・できるだけ少ない薪で素早く暖まってくれたほうが好都合なのに、実際はそうはいかず、むしろ大量の薪を用いながらゆっくりと慎重に立ち上げなければならない

 この矛盾が存在しないストーブこそ、掘っ立て小屋のようなところで使われる、ペラペラの激安薪ストーブです。素早く、簡単に立ち上がってくれます。その代わり、煙モウモウで、使い捨てというくらいに寿命が短いです(例えばもって数年)。

 つまり『よくある普通の薪ストーブ』が普通に備えている排煙処理の仕組みにこそ、矛盾の根本原因があります。すなわち、精緻な排煙処理を行うために、次のようなロジックにより「構造的な限界」を伴うことになります。

  1. 排煙処理を行うためには、複雑精緻な空気流路コントロール(ないし高価な触媒)を原理的に必要としている
  2. それを可能にするための(よくあるケースでは空気導入系も含めた)機能構造は、鉄などの金属部品の組み合わせによって、全体として複雑に構成されている
  3. 鉄などの部品が複雑に存在することによって重くなり、しかも個々の金属部品が炎による「不均一で強力な熱膨張・熱収縮」に常時さらされるという本質的に脆い構造になる
  4. そのため、この重くて精緻な金属の塊を、乱暴に立ち上げると、組み合わせにおいて必要な精度が保てなくなる歪みを生じて寿命が非常に短くなる(本質的に脆い構造の表面化)
  5. 寿命や耐久性を優先させようとすると、炎の熱による急激な熱膨張から本体を保護するために、耐火煉瓦やバーミキュライトといった断熱材で保護する必要があり、本体はそのぶん、さらに重くなる
  6. そうして重くなった本体を、排煙処理が機能する温度になるまで立ち上げるために、薪を大量に消費するとともに、立ち上がるまで時間がかかり、その間、濃い煙が出続ける
  7. ついでに、空気導入系を含めた排煙処理系までの複雑な流路のために空気抵抗が大きくなり、ストーブ本体内の通気が悪くなることから焚き付けなどで使いにくく、燃焼させるために高価な煙突を真っすぐ立ち上げて煙突の性能でドラフトを稼ぐなどの配慮が必要になる 【高価な煙突を使わなければならない理由は、こちらの質問の回答に詳しいです】
  8. 結果、薪の量も、普段の扱いも、メンテナンスも、非常に労力やコストを要する事態となる

 繰り返しになりますが、『よくある普通の薪ストーブ』が直面する、これら1.~8.の制約を全部取っ払ったのが、本体ペラペラの激安薪ストーブです。本体が軽く、通気抵抗が「何も」ないため、非常に扱いが良く、少ない薪で暖まり、煙突も極めて簡便なもので済むため設置もローコストです。その代わり、煙モウモウかつ短寿命です。

 『よくある普通の薪ストーブ』のメーカー各社は、この制約に立ち向かうべく、様々な工夫を凝らしています。本来は、その方針、ポリシーの差が、それぞれの薪ストーブの個性になるのですが、なぜか、このような根本原理に基づく説明をほとんど見かけません。

 おそらく、1.~8.の問題への対処は、ある種の「トレードオフ」、何かのメリットを重視すれば、別の部分でデメリットを強めてしまうため、負の面について黙って、正の面ばかりを強調してしまうのではないかと想像します。

 そこでこのような負の面を踏まえた、ユーザーさんとして「実際に使える薪ストーブ」を見分けるための具体的ポイントについては、こちらの記事【楽しく暮らすための薪ストーブの選び方;最重要ポイント5つ】にまとめましたので、よろしければご覧になってくださいませ。

 なお余談にはなりますが、私の個人的な意見では、1.~3.の根本問題を抱えることを前提とした『よくある普通の薪ストーブ』の最適解は、結局は「バランスの最適化」しかなく、バランスが上手に取れた薪ストーブが結果的に「実際に使いやすい」ものに近づくかと考えます。私の知る限りですが「ドブレ」というメーカーの薪ストーブは、薪の消費量の問題を除けば、「使いやすい」具体例になるかと思われます。

『よくある普通の薪ストーブ』が抱える矛盾を回避する方法

 端的に言えば、矛盾を生じさせる上記ロジックのうち1.~3.を、次に示す手法によって回避すればいいことになります。

  1. 排煙処理を、きわめて単純な原理によって実現させる
  2. 排煙処理のための機能構造を、できるだけ少なくて単純な部品よってのみ構成させる
  3. 単純な部品構成を生かして、炎の熱による「不均一で強力な熱膨張・熱収縮」を最初から織り込み済みにして耐えられる、超頑丈な造りにしてしまう

 もし、これが可能になれば、4.~8.の問題への対処がそもそも不要となって

・本体が軽く、少ない薪で簡単かつ短時間で立ち上がるため、短時間で煙が出なくなり、薪の量も、普段の扱いも、メンテナンスも「本体ペラペラ激安薪ストーブ」なみのハードルの低さとなり、しかも長寿命

 という薪ストーブが実現可能となるわけです。そしてそんな薪ストーブは、すでに世の中で長年の実績を伴って存在しており、私は個人的には、それを採用することこそ【正確には、暮らしの中でより使いやすくした、このような「改良版」です】、私レベルの普通の人が、薪ストーブを「主暖房として」利用して暮らすための唯一の現実解だと考え、事業として推進しているところです。

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