楽しく暮らせる薪ストーブの選び方;実践編

>>前ページ【楽しく暮らすための薪ストーブの選び方;最重要ポイント5つ】からの続き

薪ストーブの選び方「最近のものなら、どのメーカーでも大丈夫、好みの問題」では決してない

自動車で言えば、日本車なのかアメ車なのか、はたまた欧州車なのか?日本車でも軽自動車なのか高級乗用車なのか

 薪ストーブを家に入れたいと思っても、普通の人には全くわからない世界だと思います。そこで「薪ストーブ 選び方」や「薪ストーブ おすすめ」などのキーワードで検索すると、記事が色々出てきますが、ぶっちゃけ「薪ストーブおすすめの機種20選」とか言われても、ほとんど実質役に立たないように、私などには思えます。

 なぜならば、薪ストーブを選ぶ時の難しさは、自動車を選ぶ時と「バリエーション」の多さの点でよく似ていまして、「お勧めの機種20選」と言っても、自動車でいえば古典的なアメ車と欧州車と国産車が、あるいはスポーツカーとピックアップトラックと高級セダンが、ほとんど同列に並べられたような状態になっているからです。

 自動車にブランドがあって、それである程度「性格」が見えるように、もちろん薪ストーブのブランドにも「性格」があります。でもここのブランドの細かな性格以前に、ジャンルそのものを「暗黙知」として把握していなければ、そもそも「探しているもの」と違うジャンルの中で彷徨うことも普通に生じます。

 このように薪ストーブにおける「暗黙知」は、一般に非常に乏しい状況ですので、薪ストーブを家に入れようと調べ始めた頃の「普通の人」などは、まさに「何も知らない」状態で、それで検索に引っかかる記事で、最後はハンを押したように「目的に応じて選びましょう」とか言われても、そんなの無理だと思います。

 そこで今すぐ、ジャンルについて、ざっくりイメージできるようにしましょうというのが、当記事の第一の目的です。

選ぶ話や、おすすめ記事を見る前に、最低限持っておくべき理解イメージ

 まずは「自分の欲しい薪ストーブ」は、自動車でいえば古典的アメ車なのか日本車なのか?くらいは意識しましょう、ということです。同じ自動車でも随分違う、少なくとも維持費はまるで違いそうということくらいは、理解イメージとして持っておくことが大切です。

 ざっくり言えば古典的アメ車は「ステータス」であり「夢」であるのです。薪ストーブなら暖炉に起源を求めるものが相当します。暖炉は非常にリッチな気分をもたらしますが、凄い量の薪を消費し、その割に全然暖かくありません。

 それに対して日本車は「自動車って、できるだけ安くて高品質、少ない燃料で長距離も走れて、人もモノも便利に運べてナンボでしょ?公害も少ない方がいいでしょ?」というのが根本的な思想です。

 そんな根本的な思想の結果、日本車的な薪ストーブは、根本的な発想が暖炉に起源を持つ薪ストーブとはそもそも異なり、燃料を選ぶとか、煙が心配だとか、そういう制約や面倒や負の面(あるいは、お値段)を抑えながら、取り出せる実用的な価値(暖房効果や生活での使い勝手)をいかに増やすか?というようなところに、一番の問題意識があります。

 古典的なアメ車も国産車も、市場競争を踏まえた価値増強や欠点解消の努力の結果、一見「似たようなもの」になっていったとはいえ、「そもそも」の根本が異なるために、比較するにしても「世界が違う」というくらいに、「こんなもの」という相場観が違っていて、知らない人が見たときに情報の解釈が難しいものなのです。

 例えば自動車で「維持費がそれほどかからない」という情報があったとしても、それは「アメ車にしては」の話だったりするので、知らない人が字面だけで説明を見ても、わかりにくかったりするわけです【自動車の話で実際の例でいえば、こんな感じですね】

 よくある「薪ストーブの選び方」や「おすすめの薪ストーブ」記事は、アメ車なのか、日本車なのか??そういう「ざっくり」とした分類もなしに、かえって細かい付加価値みたいなことを色々書いてあって、「普通の人」には訳がわからなくなっているのが現実だと思うのです。

 ちなみに、こんな不合理なことになっているのは家で使うタイプの薪ストーブについての選び方、「おすすめ」情報であって、アウトドア用の「おすすめ」情報は、理解イメージレベルでは「単一のもの」が前提なので、いきなり細かい付加価値みたいな情報でも大丈夫なのです。

 そこで、本記事では屋内、家のリビングなどで使う薪ストーブを選ぶ場合に、最低限持っておくべき理解イメージの話をしたうえで、実際かつ具体的に役に立つ「選び方」の切り口をご紹介します。

ざっくり分類的な薪ストーブの理解

 一言で「(家の中で使うための)おすすめの薪ストーブ」と言っても、実際には極めて多種多様でありますが、イメージをつかむには、だいたい次のような「基本分類」が役に立つと思います。

  1. アウトドアや簡易型からの流れのもの⇒薄い鋼板で作られ、軽く立ち上がり早いが、煙モウモウ
  2. 伝統的達磨型の流れのもの⇒鋳物で作られ、重く蓄熱性高いのに容易に立ち上がるが、煙モウモウ
  3. 機能重視や洗練デザインの流れのもの⇒やや厚い鋼板で作られ、やや重く、煙は少ない
  4. 重厚インテリア的雰囲気重視のもの⇒鋳物で作られ、重く立ち上がり遅く、煙は少ない
https://twitter.com/uri7476/status/1310849694797426688よりお借りしたホンマ製作所の各種薪ストーブが販売されている写真

 ホームセンターでもよく扱われている国産メーカーであるホンマ製作所さんのラインナップだけでも、この写真【@uri7476さんのこちらのツィッターからお借りしました】のように「1.」~「4.」まで(この写真では「3.」は、写真前列右の最手前1台と、後列右の最奥1台だけです)、かなりバリエーション豊かな薪ストーブが売られています。

 メーカーによるバリエーションはさらに激しく、上記区分での「中間的」なもの、例えば鋼板製でも鋳物的な雰囲気に寄せようとしたり、鋼板製でも重く立ち上がりが遅く蓄熱性を重視したもの、など、本当に色々バリエーションがありますが、基本は押さえておくと良いと思います。

 ちなみに自動車でいう「アメ車的なもの」は、薪ストーブでは主に上記「4.」が該当し、薪は大量に必要ですが、もちろん「そのようなストーブならでは」の良さがあります。自動車でいう「欧州車的なもの」は、薪ストーブでは主に上記「3.」が該当ですね、独断と偏見ですが。

 なお、ストーブ屋さんとしては、この「アメ車的なもの」ないし「欧州車的なもの」、つまり国産車的なものより高級輸入外車的な薪ストーブの方が圧倒的に儲かるので(維持管理の継続的収入も含めて)、そちらが「薪ストーブでございます」として売られている場合が多いです(笑)

 その流れで「薪ストーブは、これがおすすめです」と言われても(現に、雑誌など広告の多い媒体は、当たり前のように、高級輸入外車ないし、それに近づけようとした高級国産車路線です)、それ以前に「どういう自動車が欲しいのか」のような、ざっくり分類をする能力が、情報を求める側に必要になります。それがわかって初めて「そういうことなら……」と、役に立つ情報が手に入るようになります。

 この「どういう薪ストーブが欲しいのか」の前提となる、ざっくり分類は、嗜好性だけでなく、置かれた環境状況にもよっても変わってきます。もちろん「基本は高級輸入路線なんだけど暮らしにも充分使える」的な薪ストーブも実際にありますが、当記事では、特に山奥でもない住宅地などでも暮らせる、維持費もかからない、自動車でいえばコスパ&品質に優れる国産車的な「日々の家庭内での生活での使用に適した薪ストーブ」が欲しい場合を想定して解説します。

「暮らしのための薪ストーブ」の実用的な選び方

基本分類イメージにとどまらず、実際に「暮らしに向いている」ストーブを選ぶためのアプローチ

 自動車でいうところの高級車なのかチープな車なのか……薪ストーブとしての全般的な性格や個性は、以下の4つに気を付けて薪ストーブを見ることでざっくりとは見えてきます。

  1. 本体重量(最大出力or定格出力あたりに換算すると、比較の場合さらに性格がよくわかります)
  2. 煙の処理に関するスペック(どのように処理?どのくらい「煙が少ない」と謳うか)
  3. 本体価格ないし何年くらい使えそうか寿命的な問題
  4. その他「燃費に優れる」「針葉樹が燃やせる」など強調されているセールスポイント

 しかし薪ストーブ雑誌などで取り上げられるような「巷によくある薪ストーブ」は、この1.~4.が「全て」重い、ないし重点的になっている「高級路線」です。実は同じ高級路線であっても、暮らしにとって重要な「アメ車的なのか、国産車的なのか」の区別があるのですが、それを見分けるのは難しいです。

 とは言いながら、本体重量と「燃費情報」は、重要な判断基準にはなります。具体的には「国産車的なもの」は、よくある自動車と同じく、出力の割に重量が軽く、燃費に優れています。しかし実際に暮らしやすい薪ストーブを選ぶためには、ここまで述べてきたこと全部含めて、さらに「しっかり」踏み込む必要があります。

 そのための具体的なポイントについては、すでに前ページ【楽しく暮らすための薪ストーブの選び方;最重要ポイント5つ】に列挙しました。

 そうやってポイントを押さえて踏みこまないと、しっかりしたものを選んだつもりが、うっかり立ち上がり超遅く、燃費最悪で、しかも煙モウモウのストーブみたいなのを選んでしまう可能性も普通にあるのです。具体的判断を誤らないためには、詳細には、次のアプローチを取ります。

 以下、それぞれ説明します。

コスパや暮らしでのメリットを決定付ける部分について、可能な限り具体的な「数値」として把握を試みる

 趣味と割り切って使うのでなく、毎日の暮らしで実用として薪ストーブを使おう、薪ストーブのメリットを実際に享受しようとするなら、次のような事項が実際のところ大切です。それらを極力具体的な「数値」として把握すれば、機種を比較選択するうえでとても良い判断材料になります。薪ストーブのメーカーによって、かなり差があるはずです。

 文章で書かれてもイメージできないかと思いますので、比較検討の実際の作業に役に立つ形として、チェックリスト形式の表【エクセル(xls形式)の単純な表です】に、要素を具体的に落とし込んでみましたので、よろしければご活用ください【閲覧用のPDFファイルはこちら】

 薪ストーブの性能でいえば一面ですが、これだけを比較可能な具体的数値として把握すれば、主暖房として実際に暮らすうえで、基本性能としてどれほど「使える」、コストパフォーマンスが高い薪ストーブなのか、かなり判断がつくはずです。

 すなわち排煙処理方式のみならず、暖房方式であるとか、天板温度であるとか、料理に強いかとか、炎の様子が美しいかなど「付加価値」についても、メーカーや機種ごとにそれぞれに個性がありますが、コスパや取り出せるメリットの大きさには効いてこないのです(だから「付加価値」)。

 少なくとも趣味ではなくて、暮らしで実際に使う製品としての「基本的な出来栄え」については、最終的には、上記のような情報に総合的に集約されます。

 問題は、これらの情報は、薪のワンシーズンのトータル消費量を除いて、Web上でも数値としてほとんど公開されていないということです。現状では、たぶん、人に直接聞くしかないと思います。

 実際に使っているユーザーさんなら、感覚としての数値を挙げることは可能ですし、薪ストーブ屋さんであれば、立場的に、実態を聴き取るなりして、問題意識を持っていれば、把握は充分に可能なはずです。

 逆に言えば「Webに書いてある」とは言えない情報なので、これらのことを知りたいと思えば、当然「相手」に直接聴いて不自然ないことですし、そこで、どれほど具体的な答えが返ってくるかによって、「その人」が例えばアドバイスを求める専門家として、経験者として、信頼に足りるかどうか、判断できると思います。

 信頼に足りる人であれば、「自分の場合は」とか「最低でもこのくらい」などと、情報の限界を加味しながら、具体的な数値を挙げてくれるはずです。

 あと、文脈から外れますが、カタログからも読める数値で一つ補足すると「投入可能な薪の最大長さ」は、40cmはあった方が良いです(できれば45cmとか)。これは主暖房として薪ストーブを日常的に使うなら、かなり大切なことです。

 その理由を説明しますと、実際の薪の準備で短く切るのは大変ということもありますが、そのくらいの長さの薪を使わざるを得ない局面が意外と多いのです。原木の枝分かれだとか、積むのも短いのは不安定で大変だとか、諸々の都合の結果ですが……

 ただ、最大薪長さに対して、常用として、どこまで短い薪を主体にしても安定して燃やせるか?という、最大出力と最小出力の範囲と同じような「実用範囲」の問題もあり、長ければ長いほど良いとも言えません。よって実際のところについては、やはり薪ストーブ屋さんに直接聴かれるのが良いとは思います。

 なお、いきなり「実用範囲」と言われてもお困りだと思います。比較的簡単な解説はこちらのブログ【薪ストーブ本体の選択において求められる「一番重要な性能」って何かご存知ですか? - 超簡単薪ストーブ調理】をご覧ください。

 あと、薪ストーブの選び方として巷でよく言われる「ちょうど良い大きさ」「ちょうど良い出力」の問題は、うまく燃える薪の消費出力範囲についての実際の目安として、こちらの記事【薪の使用量(消費量)を、薪ストーブのカタログから読み取る 】にまとめてありますので、ご覧いただけますと幸いです。

把握した「数値」や、数値ではどうしても把握困難な部分に対して検証を試みる

 ある程度でも数値を把握できたら、今度はWeb動画や実機を目にする機会を最大限活用して、簡単でも良いので、情報の妥当性を検証されることをお勧めします。

 Web動画でも、上記のような実用性の視点からは、直接的に扱われることはほとんどありませんが(おそらく毎回バラバラだったりするので、撮影も難しいし、そんな突っ込んだ情報ニーズも世間にはまずないので、そもそも動画のテーマにする動機がない)、自ら検証しようという目的を持って動画を注意深く眺めれば、結構、情報としては検証可能です。「数値」の信頼性の検証としては、それで充分だと思います。

 あと実際のユーザーさんのブログなどによる報告も、近年は充実してきていますので、自分が把握した「数値」が妥当なものであるかどうか、少なくとも感覚的に合っているかどうかは、情報を丹念に拾えば検証可能であると考えます。

 また、煙の実際の状況については、数値による把握は現状では絶望的ともいえる状況ですので、Web動画や実機によるデモンストレーションによるところが、かなり重要となります。薪の状態や、燃焼させ方によっても相当異なりますので、「異なる理由」等についてもコメントが添えられた説明になっていれば、信用しても良いのではないかと思います。

 把握した「数値」に、このような各種検証を加えることができれば、少なくとも「大きな失敗」はせずに済むはずです。大変でしょうけど、いわゆるカタログスペックからは見えなかった、全く別のものが見えてきますので、やってみてください。

 なお、あくまでも私の個人的意見ですが、よくある薪ストーブのカタログ的雑誌は「ドラフト」であるとか、「クリーンバーン方式」と「触媒方式」の違いとか、語句の意味を理解するには有用ですが、製品が実際の暮らしで使えるかという考察する上では、ほとんど意味がないと感じます(広告主ですから、良いこと、他社を傷つけないことしか書きません)。

 この検証作業を通して、薪ストーブの機種の選択についても、あるいは専門家や経験者としてどれほど信頼に足りる人であるかどうかについても、かなり正確な判断が可能になってくるものと考えます。

 ちなみに、ずるいですが「答え」を言ってしまうと『よくある普通の薪ストーブ』の中では、お勧めのメーカーとして「ドブレ」を上位に挙げる専門家は信頼して良いと思います。なぜ私が「ドブレ」が客観的に優れてると考えるのかはこちらの記事【薪ストーブで後悔する理由(その2) 】に書きました。

 薪ストーブの専門家といえば、薪ストーブ屋さんになるのですが、なにしろ薪ストーブ業界って、それを売ろうとするなら、取り扱いメーカーごとに儲かる儲からないとか、かなりいろいろな事情がありまして(ボソッ)………その点、私には、失うものなど何もありませんので!(笑)

把握及び検証を踏まえて、必要な場合、信頼できると判断した専門家に委ねる

 以上の把握及び検証をしっかり行えば、独力自力でも、ある程度は正解、つまり毎日の暮らしで実用として薪ストーブを使える選択は最低限、可能になるはずです。

 しかし、実際には暖房方式であるとか、天板温度であるとか、料理に強いかとか、炎の様子が美しいかなど「付加価値」も、薪ストーブを用いた実際の暮らしでのメリット、「リターンの大きさ」を左右する重要な要素にはなります。

 ただ、繰り返しになりますが、改めてご忠告しますと、最初から「付加価値」に着目してしまうと、大きな失敗につながるリスクは極めて高いということです。まずは実際の暮らしで暖房器具としてそもそもどうなのか?使いやすいのか?を、最初に検証されることをお勧めします。

 ただ、薪ストーブというのは、きわめてアナログチックで、あいまいかつ「変数」の非常に多い道具(そういう意味では「使い方によります」は、正しい(笑))なので、付加価値まで含めた「最適解」を得ようとすると、相当な難しさを伴います。「実際のところ」の情報把握と、検証作業が山のように生じるということです。

 ですので、お料理とよく似ているのですが、独力自力でも、ある程度の成果(料理の味)にはたどり着けるのですが、そもそも、これだけ忙しい中で「一番いい選択」にたどり着く、そして実際の暮らしとして手に入れる(とても美味しい料理にありつく)というのは、やはり例えば私レベルの「普通の人」には、独力自力では、正直無理があるような気がします。

 すなわち薪ストーブの設置導入、そしてその後の運用というのは、趣味ということで、メリット、「リターンの大きさ」を度外視するなら別ですが、あくまでも「実用」として、できるだけ少ない投資で、より大きなメリット、リターンを得ようとする限り、ものすごく面倒な「複雑系」の中で、最適解を探る作業をする必要があり、それはかなり難しいということです。

 一般論で考えても、極めて選択肢が多くて、選択の結果によって、大きな差がついてしまうのに、普通の方には知識経験も乏しく、公開されている情報もカテゴライズも何もされていない状態の難しいテーマだということです。

 そんな難しいテーマに、100万円とかいうような大きな額を投資するわけですから、投資額に見合う効果を「確実に」得ようとすれば「本当に信頼できる専門家」に最初から委ねてしまったほうが、たぶん一番間違いなく、手っ取り早いという面はあります。

 その場合、重要になるのは「人に対する目利き」、信頼できるかどうかを見極める力です。その「信頼」の部分については「食べログ」ではありませんが「ユーザーレビュー」を中心に、このWebの時代、発信者の質にさえ注意すれば、効率よく多くの情報が手に入ることについては、すでに日常的に経験済みと思います。

 以上、薪ストーブで後悔しないために、いくつかの、でも、おそらくかなり、本質的な視点を提示しました。この視点を生かして、薪ストーブで後悔することなく、「しっかり」幸せを手にしていただけますよう、お祈りしております!!

最後に、薪ストーブ屋としての弊社としての考え方

コスパで追随を許さない「超」お勧めの薪ストーブメーカー

 最初に申し上げましたが、私自身が日々の暮らしで薪ストーブを使って暮らしているだけでなく、それを業としているプロの薪ストーブ屋です。巷に多くある、ご近所にもあるだろう、薪ストーブ屋さんと同じカテゴリーにはなります。

 しかし『よくある普通の薪ストーブ屋さん』とは違って私たちにはミッションがあります【私たちについて】。このミッションに沿って、普段の暮らしの中で実際に使っていただけるものだけに、取り扱い商品を限らせて頂いております(近い将来には「実用」一本槍でなく、「趣味的」に楽しむ目的において、設置も運用も「本当の趣味の範囲内」で安心して楽しめる薪ストーブも取り扱う予定ですが!!)。

 すなわち、こちらの記事【薪ストーブで後悔する理由(その2)】の最後に触れましたように、本体が軽く、少ない薪で簡単かつ短時間で立ち上がるため、短時間で煙が出なくなり、薪の量も、普段の扱いも、メンテナンスも「本体ペラペラ激安薪ストーブ」なみのハードルの低さとなり、しかも長寿命、真にコストパフォーマンスが高い薪ストーブとして実績のあるメーカーだけを取り扱っております。

 数値で言えば、1時間あたり薪消費量が平均1kgを切り(半分以下)、15分程度で煙の処理が効いて(半分以下)、部屋が暖まり始める状態まで立ち上がり【薪ストーブって、ほんとうに暖かいの??② - 超簡単薪ストーブ調理】(立ち上げの薪消費量も1キロ切り)、針葉樹ばっかり燃やしても本体が痛むことなく性能維持メンテナンスのコストゼロ円で、そのまま30年以上使えるとか……

 そのうえその気になれば生木でさえも、本当の意味で「なんでも燃やせる薪ストーブ」、そういう「嘘みたいな」製品です。でも事実ですので仕方ありません(笑)

 それは今のところ、それは長野にある国産薪ストーブメーカーである「モキ製作所」(の中でも、一部の機種)しかありません【理由や、具体的なリコメンドのポイントについては、こちら 】。そこで弊社は、モキ製作所だけを専門に取り扱う、業界でも異色の薪ストーブ販売代理店となっております。

 しかしモキ専門代理店だからと言って「モキ万歳」ではなく、メーカーから代理店として大事に扱われていることを感謝しつつも、一定の距離を置き、独立した意思とポリシーを持つ販売代理店として独自路線を貫いております。弊社からモキ製作所を見て、メーカーとしての販売戦略や製品においても、様々な「欠点」や「残念な点」もありますので(申し入れてはおりますが)……

 「残念な点」というのは、例えば、なまじ基本性能が凄まじく高いために、どんな無茶な使い方でも「とりあえず」使えてしまうという長所に起因しています。その結果、あまりにも使い方の幅、守備範囲が広いために、「横着な」売り方でも、そこそこ売れてしまい、間違った使い方による悪評も多い、というような状況にあります。ここはすごく残念に思っています。

 すなわち、どういう使い方でもとりあえず使えてしまうために、実際の暮らしの中でのニーズに応じた、最適な使い方をするには、かえって難しいということです。とりわけ「暖かさはそれほど要らない、薪の消費量を極力少なくしながら、小さな炎で、長時間ゆったりと安心して楽しみたい」というようなニーズに対しては、相当な腕前(属人的ノウハウ)か、本体におけるハード的な改良が必要であると判断しています。

 よって、弊社では、ただ単に売るだけでなく、納品時に詳細な使い方説明実演を受けて頂くことを必須とし(そのための納品説明費のぶん、モキ製作所の他の代理店よりも高くなっております)、メーカー出荷状態の本体のみならず、ハード的な改良を施したオリジナル製品としても提供しております【定評のあった「MD80Ⅱ+iGブースター」がメーカー生産終了に伴い提供できなくなりましたが、それに代わる「MD70kiss」の提供を開始しました】

弊社として大切にしていること―寄り添うことで実現できる長期信頼性、安全・安心

 一連の記事では触れませんでしたが、薪ストーブのある暮らしを、より喜びの多い、そして安心・安全において優れたものとして実現させるためには、本体の選択「よりも」、もっと大切なことがあります。例えば次のようなものです。

 こういうところを甘く見ると、薪ストーブ設置導入コストは安かったけど、薪ストーブ屋さんに壁内の筋交い切られて長期的に超不安とか、そういう「薪ストーブで暮らすことはできても、取り返しのつかない大失敗」を招くことさえ、この薪ストーブ業界では、「普通に」あるのです(これ実は、何も知らないユーザーだった我が家のことです……泣)。

 この一連の記事で述べてきたような設置導入後のランニングコストの徹底的な最小化は、もちろん相当重視すべきことではあります。それが結果的には「虫問題」にも無縁で済むとか(薪を室内に大量に持ち込んでストックする必要がなくなる)、派生する諸問題においても、結果的に相当な優位性を、日々の暮らしにもたらしてくれますので。

 でも実は、それは本当は「一番大切なこと」ではないのです。薪ストーブの導入設置において弊社が一番大切にしていることは、雨漏り、地震、台風等々に対して最大限の長期の安全・安心を、しっかり確保するという「長期信頼性」です。煙道火災のリスクコントロールも極めて重要なことは言うまでもありません。

 すなわち、弊社のモットーは「安心・安全を大前提としつつ、最小限のコストで、最大限のメリットを」。プロの視点から突き詰められたコスパ、「真のコストパフォーマンス」こそ、趣味とかではなく、暮らしで本当の使える薪ストーブの条件、薪ストーブの利点を暮らしに最も生かすための条件だと考えております。

 とりわけ、普段の暮らしでは目に見えないけど一番大切な「暮らしの安全保障」を、コストをいたずらにかけることなく必要最小限のコストで、しかし成果として確実に具現化させ、その部分を大切にユーザーさんをサポートすることこそ、まさに「プロとしての腕の見せ所」であると考えます。

 最後になりますが、選択肢もやたら多く、情報過多で何が真実かわからない薪ストーブの導入において、普通の人にとって一番大切なのは、つくづく「ご縁」だと思います。結局全ては「人」の手によりますし、私レベルの普通の人には、ご自身の能力というか、この忙しい中、やれることには限界もありますので……

 善い「ご縁」があなたさまのご近所でありましたら、それを頼っていただいたら良いと思いますし、もし、残念ながら、ご近所にそういう「ご縁」が見当たらないなら、私を呼んでいただけましたら全国どこにでも参ります。

 費用的には導入時には実費として遠方交通費がどうしても上乗せされますが(ユーザーさん等しくギリギリのご提供価格になっておりますので)、納品時説明を聴いて頂き弊社正規ユーザーさんになっていただけましたら、アフターサポートは「無料」、直接出向いて対処する必要があるという事態になれば、交通費などご負担頂くことなくお伺いしております(つまり納品説明費は、実質的には「保証料」ということです)。

 それでは、こんな長い長い記事に、最後までお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。どうか善い「ご縁」がありますように。「夢の」薪ストーブ導入プロジェクト、成功させる方法はちゃんとあります。ご成功を心からお祈りいたします!!

関連記事はこちら

【<PR>弊社がお勧めする薪ストーブ】

【薪ストーブで後悔する理由(その1)】

【薪ストーブで後悔する理由(その2)】

【薪の使用量(消費量)を、薪ストーブのカタログから読み取る】