薪の代表的な木の樹種の見分け方とおススメの活用法(その2)

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針葉樹はどのように活用すべきか?

針葉樹を薪ストーブの薪として利用した時に価値が低くなる理由

 樹種の違いがわかったとしても、その違いが実際の薪ストーブのある暮らしにどう影響するのか?それがわからなければ意味がありません。何か品物があって、その価値、値段が違うということ自体がわかっても、実際に「違い」をちゃんと活用できなければ、高いものを手に入れた意味はない(安いもの買ったのと一緒、むしろ損になる)のと同じです。

 そこで、そもそも針葉樹は広葉樹と比べて何が違うのか?ですが、こちらの記事【薪ストーブの薪(燃料)としての針葉樹と広葉樹の違い】にまとめてあります。これ読めば「ざっくり」ながら、針葉樹がパーッと盛大に炎を上げる理由として、けっこう詳しいことまでわかります。

 ここでは、上記記事ではあまり説明しなかった「炎が保ちにくく持続性に欠ける」という針葉樹の特性を、パーッと一気に炎を上げる特性を踏まえて、どうやって扱えば良いのかを説明します。

 その特性を理解するために、イメージの話をします。針葉樹って、本当に乱暴ですが、一言で言えば「紙」により近いんです。紙って、薄いペラペラのままだと、パーッと燃えて、あっという間に燃え尽きますよね?

 そこで「長持ちさせよう」として、本のように紙が重なった状態で燃やしてみたらどうなりすか??今度は表面だけ燃えますが、内部までは、なかなか燃え進みませんよね?

 この「内部までなかなか燃え進まない」というのがポイントで、これは炎の側からしてみると「つらい」ためです。紙が重なった状態では、燃えるのに必要な酸素が確保できない一方で、せっかく燃えても得られるカロリーが低いのです。針葉樹の大きな塊はそれに似てます。

 炎を生き物のように見立てて考えたいのですが、炎が「食べる」ことができるのは、酸素に触れている限られた部分(表面積)しかないのです。その限られた部分から充分なカロリーが取り出せればいいのですが、取り出せなければ「自らの命」が保てないわけです。炎の正体はカロリーを取り出した結果の「熱」そのものですから。

 燃やすものから充分なカロリーが取り出せるかどうかは、乾燥の度合い(含水率)と、基本的に「密度」によって決まります。乾いていて、密度が高いほど、充分なカロリーの取り出しが期待できる、つまり「良質なご飯」ということになります。

 よく言われるように、針葉樹は「重量あたりの熱量」は広葉樹と同じです(どちらかというと針葉樹の方が高い)。でも、別記事【再掲】で述べたように、成長戦略上、ボディとしての密度が低いために「体積あたりの熱量」でみると、広葉樹よりも少なくなります。

 すなわち、広葉樹に比べた針葉樹の特性として、パーッと盛大に炎を上げる特性は炎からみて有利にもなるとしても、基本的にはカロリーが低い、正確には「表面積当たりのカロリー」が低いために、炎から見たら不利、つまり炎が自分自身を保ちづらいことになります。

 まとめますと、針葉樹というのは、広葉樹に比べた場合、体積当たりのカロリー、もっと正確には、酸素が利用できる表面積あたりのカロリーが低いため、「単独の燃焼物として炎を保つ能力」に劣ることになります。その結果、薪として利用した時に価値が低いということになるわけです。

「加速!加速!」あるいは「非常に強い出力を保ちたい!」

 そんな「一定体積から取り出すことのできるカロリーが低い」針葉樹ですが、広葉樹と比べた時に、薪として価値が常に劣るのかと言えば、そんなことはありません。

 何故なら、密度が低くて柔らかい針葉樹は、イメージとしては紙と同じで、火が付きやすく、さらに成分の都合から「パーッと盛大に炎を上げる」という特徴があります。これを活かせる使い方をすれば良いのです。

 具体的には、出力を「もっと、もっと」と上げて行きたい時に使えば良いのです。「表面積あたりのカロリーが低い」弱点は、表面積を増やしてやれば済む話ですから、細く割った針葉樹を炎にどんどんくべてやれば、盛大に炎を上げて、どんどん加速していきます。

 これは、経験的には皆さんやっていらっしゃることです。そして、炎が小さいうちの「薪の細さ」は、最初のうちはいいけど、炎が大きくなってからも同じ細さでは、あっという間に燃え尽きてしまって「間に合わなく」なることもおわかりですよね??

 そこで針葉樹の良いところは(乾いていることが前提ですが)、「炎の大きさにあった太さ」の薪でさえあれば、炎の大きさのどの段階からでも、どんどん加速を効かせることができるわけです。

 自動車のエンジンで言うと(若い人はダメかな?(笑))、エンジンがまだ暖まっていないうちは、細い薪を使って「慎重に」アクセルを踏まないとエンストしてしまうこともあります。けれどエンジンが回りだせば、太い薪を使って「深く豊かに」アクセルを踏み込むことが可能です。「ブワ~ン!!」と大きく吹き上がりますよね、あれと一緒です。

 つまり単独では炎を保ちにくい針葉樹の大きな塊だって、炎が充分に大きくなった状態から、さらに炎を大きくしたい場合や、大きな炎による高出力をずっと保ち続けたい場合は、非常に具合が良いわけです。放り込むごとに、盛大に炎を上げて燃えてくれますから。

 ただ、その場合に気を付けなければならないのは、自動車の場合で言う「あまりにもスピードが出過ぎる」こと。スピードが出るからといって、アクセルを一杯踏み続ければ「制御不能」になりますよね?

 すなわち薪ストーブで、そんな「加速!加速!」とやっていれば、モキ製作所のストーブならいざ知らず、『よくある普通の薪ストーブ』であれば「制御不能」領域に入って、間違いなく壊れてしまいます。本体がそんな高温に耐えられないですから…ですので針葉樹は「難しい」。燃えすぎるわけです。

 本体が高温にも耐えて壊れることのないモキ製作所の薪ストーブでは、針葉樹の太い薪をガンガン入れて、アクセルを目一杯踏み続けるような運転もできるのですが、実際のところ、そんな運転をするのは、極寒、吹きっさらし状態にストーブを置いて「とにかく暖を最大限に確保し続けなければならない」みたいなシチュエーションに限られます。

 ですので、普通は「加速」局面で価値が最大に発揮される、基本的に細く割った状態での活用が有効です。そして「加速」がもう要らないとなれば、穏やかに、ゆっくり燃えてくれる広葉樹を使った方が、扱いがラクとなるわけです。

針葉樹の樹種ごとの使い分け

 イメージを伝えたいので、あえて乱暴な言い方をすれば、火はつきやすく、盛大に炎を上げて燃えてくれるもののペラペラなのが針葉樹ですが、それも木材としての「密度」、たとえば「きめ細かさ」だとか「粘り」があれば、弱点がかなり改善されて使いやすいわけです。

 そういう意味で、こちらの前回記事【薪の代表的な木の樹種の見分け方とおススメの活用法(その1)】で述べたように、スギに比べたら「キメの細かい」ヒノキは密度も高くて使いやすいです。火はつきやすいし、絞ることもできるので、それほど忙しくなく、一定程度の炎で安定させやすいです。

 よってヒノキは低出力側ギリギリの火力を保ったりとか、微妙な小技を効かせやすい感じです。それを最大限生かしたのが、こちらの動画【モキ製作所 薪ストーブ MD80Ⅱ 燃焼性能試験 2.5kgの薪で天板温度200℃から250℃を何時間維持できるか?~iGブースター装着編~】でした。もちろん「ノーマル編」でもヒノキが用いられています。

 あと個人的にはアカマツもお勧めです。ヤニ、油脂が多く、酸素を大量に消費しながら一気に高温まで吹け上がるので、たぶんモキ製作所の薪ストーブでないと真価を発揮させるのは難しいと思いますが、炎が盛大に上がってからも火持ちは予想外に良好で、我が家でも「ここぞ」と出力が必要な場合にとても重宝します。

 具体的な使用例を言えば、こちらの動画【【モキ製作所MD80Ⅱ限定】「iGブースター」による大出力の、この上なく美しい炎】で用いられているのがアカマツです。他にも、自分自身のブログとしては指折りの、かなりよく書けている記事【秋だ!サンマだ!薪ストーブで美味しく頂こう!!ついでに……【その6】「分かち合える喜びの多さを決める、薪ストーブの三つの価値」】のネタの元になっている薪もアカマツです。

 このへんにしておきますが、実は私、かなりアカマツLOVEでして(笑)手に入ったら「普段使い」とは分けて取り置くのですが、一点、注意点があります。アカマツは原木としては新鮮なものが推奨です!魚のサバのごとく、本当に腐りやすいので…腐って水が入ってしまったら価値は半減以下ですのでご注意を!!

 で、最後に触れますが手に入りやすい代表格のスギですが、これは屋久杉でもない限り薪としては密度が低いので、パーッと盛大に燃える特徴を最大限に活用して「立ち上がり命」というのがおススメです。こちらの動画【「薪ストーブって暖かいの?」実証試験のうち、立ち上げ失敗動画【失敗でも8℃の水500ccを天板一番手前に置いて、着火後22分で沸騰まで持ってけます】モキ製作所 薪ストーブMD80Ⅱ】で用いられているのがやっぱりスギです。

 パレット材とか、普通に手に入る建築廃材も、このスギか、もっと「紙っぽい」(つまり樹木として成長が早いということですが)外材だったりしますので、このスギに準じて立ち上げで使うのがお勧めです。

 以上、針葉樹の使い分け、いかがでしょう??「薪ストーブマスター」を自認するプロ(ホント奥が深いので、不肖わたくしなど「なんちゃって」レベルかもしれませんが)、動画でも、薪の選択において、ずいぶん「小細工」してるって、お分かりいただけるでしょうか?あーあ、ばらしちゃった(笑)でも、ご参考になさってみてください♪

広葉樹の薪の活用は「一定火力の維持」や「緩やかな低下」にあり

針葉樹に比べた広葉樹の「薪としての価値の高さ」

 広葉樹の良さについては、なんと申しますか、今更言うまでもありませんが、じっくり燃えて、火持ちが良いです。その代わりに火がつきにくく、火がついても、なかなかパーッとは燃え上がってくれません。針葉樹の逆ですね。

 その特性は、やはり材としての「密度の高さ」にあります。体積当たりのカロリーが高いので、炎から見れば、限られた表面積から熱がよりたくさん取り出せるわけです。「良質なご飯」ということになります。

 限られた表面積で小さく燃やしても、そこからカロリーが充分取り出せることになり、炎が自らの命である「熱」を保ちやすくなります。ということは、「ゆっくり長時間燃やす」ということが、初めて可能になるわけです。

 すなわち、広葉樹の太割り薪のような「大きな塊」があるとして、大きな塊というのは、細く割った状態よりも表面積が少ないために、酸素を必要とする炎にとって不利な条件になりますが、よく乾いていていて水分が少ない限り、限られた面積からも熱がちゃんと取り出せますので、炎を保つことは、針葉樹よりも容易になります。

 とはいえ、良いことばかりではなく、広葉樹の重厚な薪は「火がつきにくい」という欠点があるので、あらかじめ「焚き付け」などを大量に使って、薪ストーブの炉内の温度を高くして、勢いのある「高温状態の燠火」などを作ってやらなければなりません。

 でも、一たびそういう高温状態を達成できれば、比較的大きな薪を入れて、炎を絞って放っておく、長時間「ゆったり」燃やすということが、針葉樹に比べたらはるかに実現しやすいです。急激に燃える成分が少ないことも相まって、一定の火力としても維持しやすいです。

 あと、炎が収まって赤い熾火(燠火)になってからも、その熾火としての持続時間が長いです。これは炉内調理をするときにすごく便利ですし、炎の世話をやめてからも温度を長時間保つ、という意味でも便利です。

 さらに薪ストーブのある暮らし全体から言えば、より少ない体積の薪から「価値」を取り出すことができる理屈になりますです。やはり場所、体積って、積んでおくにせよ、運ぶにせよ、くべるにせよ、コンパクトな方が便利ですから……

 このような広葉樹の薪としての特性から、針葉樹に比べて「価値が高い」とされます。そもそも、育つのも針葉樹に比べたら長時間を要するし、乾燥させるにも長時間要しますので、当然のように、針葉樹に比べてお値段もお高くなります。

広葉樹の価値を無駄にしない活用法

 広葉樹の最大の利点は「ゆっくり燃やせる」という点で、これは針葉樹には苦手、出来ないことなので、その部分に特化させるというのが、結論と言えば結論なのですが…。

 広葉樹、例えば代表格の「ナラ」なんて、実は薪としては相当優秀でる。火がつけにくい、燃え上がりにくい、という「広葉樹の欠点」も、ちょっと大変ですがナラを細く細く割ってさえしまえば、実はナラは油脂も多くて全然問題なく立ち上がってしまいます。

 ですので、実は広葉樹だけで、コンパクトに、余裕で暮らせてしまうので、本当にナラあたりが安価かつ大量に手に入るなら、あえて針葉樹を手に入れる必要もないのですが……要するに細く割るという手間さえ惜しまなければ、針葉樹に対して「上位互換」である、ということです。

 でも、一般的に考えて、薪なんてあればあるほど良いし、全てをナラを中心とした広葉樹だけで暮らせるなんて、なかなか恵まれすぎている環境とも言えます(笑)

 よって、針葉樹でも出来る、むしろ針葉樹の方が得意な「炎を最初にパーッと立ち上げる」「出力を上げる」ということは、より安価な針葉樹に任せてしまうことがお勧めです。どうせそのあたりの時間帯は針葉樹でも広葉樹でも同じように忙しいのですから……

 広葉樹の真価は、やっぱり、もうすっかり暖まって、これ以上暖かくなる必要はない(ゆっくり冷めて行ってもかまわない)という状態になってから発揮されます。「のんびり、ゆったり」と炎を楽しみたい時、あるいは炎が消えると寒くなってしまうから維持が欲しいという時こそ、広葉樹ならではの活躍です(特に小出力では「細割」が素晴らしいです)。

 さらに言えば、太い薪をくべて、絞った炎で長時間無補給でもたせる「薪ストーブライフ的なゆったり贅沢」は、いったん炉の温度を充分高めて、燃えにくいものでも火がつく状態を実現させた上に、体積当たりのカロリーが高い広葉樹という、炎からみて上質な食べ物、価値の高い燃料があってこそ、初めて可能になるのです。

 以上ような理屈を踏まえて逆に考えれば、安価なスギの丸太を使って、炎を絞って、長時間ゆったり楽しみたい、ということは原理的に不可能ということが、わかっていただけるとありがたいのですが……そのような楽しみ方をしたい場合には、やはり広葉樹が不可欠なのです。

 そこで普段は針葉樹だけで暮らしていたとしても、「贅沢なシチュエーション」のために、広葉樹を取り分けて大切にしておくことをお勧めします。実用一辺倒で暮らすにしても、たまには、お友達にも自慢したいじゃないですか(笑)

 そのために取って置くに相応しい広葉樹としては、定番ですがナラ・カシ(クヌギ、アベマキを含む、つまりドングリの木ですね)、あと、個人的には「クロガネモチ」も優秀だと思います。そのあたりは色んな薪ストーブユーザーさんが熱く語ってますので、調べてみてください♪

最後に、ちなみに、愛研大屋が一番お勧めする薪の木の種類は??

薪としての優秀さ、結局は最後は「バランス」

 スギとヒノキの見分け方【前回記事】から始まった長い長いお話も、そろそろ最後にしたいと思います。本質、原理原則の理解をもとにして実務ベースの知恵を「ざっくり」身に着けて頂きたいという願いばかりなのですが……

 最後に「ざっくり」薪のまとめも、基本的な特徴を理解し、場面場面で使い分けるとして、じゃあ「あなた」は薪として何が一番良いと思うか?といいますと……

 あまり誰も言いませんが(私が「この人」と認める人とは、意見が一致する場合があります)、「普段の暮らし」という観点からは、あくまでも「バランス」なんですよ、良い薪というのも。

 こちらの記事【薪ストーブで後悔する理由(その2)】で解説しました薪ストーブの本体の話でも、本質は全く一緒なんですけど、一部の特性で強いよりも、「バランスが取れているもの」こそが、普段の実際の暮らしで使いやすいのです。

 バランス、すなわち、ある程度火も点きやすいし、ある程度炎も出力も上がりやすいし、それでいてある程度火持ちもするし、熾火もある程度持つ……みたいな薪が一番、普段の暮らしで安心して使えるのです。実際問題、薪のことばかり考えて暮らすのは「プロ」だけで充分、「何も考えずに楽しく暮らせる」のがいちばんですよ(笑)たぶん。

火が付きやすく、炎保ちやすく、料理の美味しい「万能選手」サクラ

 そこで実際の暮らしでおススメの薪は?といいますと、実は特徴としては「取り立ててない」ということになってしまいます。ですので、誰も特に褒めていないのでは?と思いますが、そこは当Webサイト、断言しますと「サクラ」が実は薪としては非常に良くて(使いやすくて)おススメです♪

サクラ薪の皮

 そこで、サクラの見分け方ですが、これは、なんといっても「樹皮」があれば確実ですよね。樹皮でお弁当箱を作れたりするくらいですから、この写真のように、皮そのものがシート状にめくれて、何かに使えそうです。

サクラ薪の材の特徴

 材としての特徴は、キメが細かいこと(だから、良い薪なんですが)。心材とか辺材の色も、明るい茶色と言いますか、木材にしては華やかです。そして放射組織も細かく、年輪も穏やか。緻密かつ均一な材質で、細かい彫り物をするにも最適だそうです。

 薪としてのサクラの価値は、とにかく「素直」なこと。火がつきやすく、炎も上がりやすく、火持ちも良いという以前に、切りやすく、割りやすく、乾きやすいです。重すぎることもなく、とにかく素直。ただ、キノコには弱いです(笑)

 単にカロリーやら、火持ちやらで言えば、例えば「エノキ」とか「ムクノキ」なんかの方が上だと思います。けど、それは、火がつきにくいという以前に、重くて硬くて切ったり割ったりが大変、ということでも、乾きにくいということでもありまして……

ケヤキとの比較

 これは前回記事【再掲】でも使った写真ですが、左がサクラで、右がケヤキです。若いケヤキは、樹皮がサクラとよく似ているので間違われることがあります。けど、価値(素直さ、使いやすさ)はサクラの方が上ですので、見分け方を説明します。

 注目して頂きたいのは、ケヤキ(色味は、サクラのような華やかさはなく、くすんだ灰色が強いです)もサクラも放射組織が目立たないのは同じですが、ケヤキは「環孔材」で、サクラはそうではない(散孔材)なのです。皮が似ていても注意すれば見分けは可能です♪

 以上、長く長くなりましたが、私がイチオシ、実際に「特別扱い」しているサクラについて最後に説明しました。ですので私は、手に入る薪の樹種として、サクラは必ず取り分けて、あとは適宜分けておいて「イザ」というシチュエーションごとに使えるようにしています。

 あとサクラを取り分けるのは、実は、肉を焼く時に、燻製みたいな香り付けもできるからなんですよ(笑)サクラだけは、炎を上げさせた状態(煙が食材に付着する状態)でも積極的に使います。そのような使い方については、こちらのブログ【薪ストーブで大量のお肉を超美味しく焼く神髄「炙り焼き」】などに書きました。付加価値があるのですね。

 このように、薪ストーブのある暮らしは、樹についての勉強の日々でもあります。ぜひ、樹の種類、樹種の見分け方を覚えて、暮らしをより充実したものにして頂けましたらと。ちなみに桜薪は、提携しておりますNPO法人犬山里山学研究所にて販売しております。弊社、販売窓口となっておりますので、お気軽にお声がけ下さいませ♪

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